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 いつの時代にも人々を魅了するのは、不思議と謎に満ち溢れている伝説の数々だ。

 伝説は時の試練を耐え抜き、何世代にもわたって語り継がれてきた。

 語り継がれるうちに、その由来が曖昧なものになってしまっているが、中にはある程度の事実がわかっているものもある。

 ここではそんな5つの伝説の裏に隠された事実に関してみていこう。

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1. 失われた都市アトランティス

 紀元前360年頃、古代ギリシャの哲学者プラトンは、半神・半人の存在によって作られた高度な文明について記した。

 彼によれば、当時の9000年前に存在したアトランティスは、環状の水路と島で構成され、それらを貫くように運河が走っていたという。

 中央の島に築かれた首都は繁栄をきわめ、金銀財宝や珍しい野生生物などで満ち溢れていた。

 しかし住人が謙虚さを忘れ、おごり高ぶったことから、怒った神によって火を放たれた上に、地震を起こされ、海中へ沈められてしまった。


World of Mysteries - Lost City of Atlantis

 これまで大勢の人間たちが伝説のアトランティスのありかを探し求めてきた。

 ある者は現在の地中海、またある者はバミューダ・トライアングル、またある者は南極の下にあるなど、その所在地を巡って数々の説が提唱されてきた。

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 まさに世界のあらゆる場所が、かつてのアトランティスだったのではないかと一度は疑われてきたほどである。

 今アトランティスが本当に存在したと考える科学者はほとんどいないが、だからといって、その伝説がまったくの与太話だというわけでもない。

 事実、これまで火山の噴火、洪水、大地震といった破壊的な自然災害はいくども起きており、人類には甚大が被害が生じている。

 もしかしたらアトランティスも、そうした自然災害で滅びてしまった大昔の文明だったのかもしれない。

2. 人魚伝説

 想像してほしい。目の疲れた船乗りが、美しい(半分魚の)女性に魅惑的な声で誘われ、一目で恋に落ちて甲板から飛び込み、岩に激突して死んでしまう……。

 バビロニアのオアンネス、ギリシャセイレーン、あるいはディズニーリトル・マーメイドなど、人魚伝説は世界中に存在する。

 男を惑わし破滅させる人魚の伝説など作り話だと一笑に付してしまうの簡単なれど、でははたして人魚を見たという者たちが実際には何を目撃していたのかは気になるところだ。

 1492年にかのクリストファーコロンブスもまた海で人魚を目撃しているし、現在ですら目撃事例はあるのだ。

 一説によれば、船乗りたちが目撃したのは岩の上にいるマナティなのだという。


The Mermaid Myth | Nat Geo Live

 哺乳類でありながらヒレのあるマナティが、海面に覗く岩棚の上で日光浴をしていたとする。角度や明るさによっては、もしかしたらその体はふくよかな女性の体にも見えたかもしれない。

 特に、娯楽もない男だらけの長い過酷な船旅であれば、そうも思いたくもなったことだろう。

 ちなみにマナティが属するジュゴン目のラテン名をサイレニア(Sirenia)といい、人魚伝説との結びつきを示している。

3. 吸血鬼の真実

 人魚と同様、吸血鬼の伝説も古くから世界中に伝わっている。血を求めて闇をさまよう半不死の存在は、怖いもの見たさの人間の好奇心を強く惹きつけてきた。

 吸血鬼にはさまざまな特徴がある。コウモリに化けたり、狼に化けたりする吸血鬼もいるし、非常に魅力的な吸血鬼もいる。

 血を吸った相手を奴隷にする吸血鬼もいるし、その吸血によって苦痛を与えるものがいるかと思えば、反対に快感を与えるものもいる。

 ニンニクが苦手だったり、銀によって焼かれる、あるいは招かれない限りは屋内に入れないという言い伝えもある。聖水や十字架が苦手という話もある。

 ほかにも鏡やカメラに映らない、影がないといった特徴や、心臓に杭を打つ、あるいは切断しなければならないといった殺し方違い、さらには太陽の光が嫌いで弱体化するかと思えば、それでは済まず焼かれて死んでしまうものもいる。

 このように非常に多種多様な特徴を持つ吸血鬼であるが、唯一共通しているのが人間の血を吸うということだ。

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 こうした吸血鬼の特徴の裏にあるものは、かつて大勢の人々の命を奪った感染症であろう。

 中世のペストが格好の例だ。ペストは、感染した人に口から感染性の出血をする病変を残した。その姿を見れば、なぜ吸血鬼という生き物が連想されたのか想像に難くないだろう。

 またポルフィリン症も吸血鬼を連想させる。この病気は血液の疾患なのだが、皮膚を日光にさらすとひどい水膨れができるという症状がある。これがやがて吸血鬼が太陽を恐れ、それを浴びると死ぬという伝説につながったのだろう。

 ほかにも狂犬病吸血鬼の特徴と一致する。血液や唾液などで感染するこの病気の恐ろしいところは、感染者を狂わせるという点だ。このことは吸血鬼の邪悪さと簡単につながる。

 なお世の中には、自分を吸血鬼と思い込み、それっぽい格好をしたり、ライフスタイルを送ったりしている人たちがいる――じつに奇怪だ。

・自分は吸血鬼ドラキュラの息子だと信じるルーマニアの男性。棺の中で眠り献上された血を飲む : カラパイア

4. オデュッセイアのロートパゴス族

 ギリシャの叙事詩オデュッセイアによれば、オデュッセウスの船はキュテラ島付近で風に流され、ロートパゴス族が暮らす島に漂着したという。

 ロートパゴスとは「ロートス食い」という意味で、島の人たちがロートスという木になる実を食べて生活していることからその名がつけられた。

 曲者だったのはそのロートスの木の実だ。あまりにも美味しいために、それを食べたオデュッセウスの仲間は、国へ帰りたいという思いを忘れ、命令を聞かなくなってしまったのである。

 このロートスの木の正体について、強力なワインか大麻のようなものを象徴しているという説がある。


The Odyssey | The Lotus Eaters (In 60 Seconds or Less)

 また別の説によれば、マメガキという植物のことだという。マメガキは学名をDiospyros lotus、すなわち「神の果物」の意であり、ヤシとプラムの中間のような味がする。

 だが、ロートスの木の正体として一番有力なのは、Ziziphus lotusという精神活性作用のあるナツメ属の植物や、ナイル沿岸に自生し、酩酊作用や無感動にさせる効果があるとされるニムファエア・カエルレアというスイレン属の仲間だ。

5. 実在のサイクロプス

 こちらもオデュッセイアに登場する一つ目の巨人だ。オデュッセイアの中の彼らは、ポセイドンを父に持つポリュペーモスであってすらも、粗暴な怪物としてとしか描かれていない。

 だが、ギリシャ神話で語られるサイクロプスは神の眷属として高次元の存在である。天空の神ウラヌスと大地の女神ガイアの息子で、タイタンの兄弟であり、建築家鍛冶屋、職人、牛飼い、羊飼いとして力を発揮する。

 ちなみにサイクロプスは実在する。しかし現実のサイクロプスは伝説のサイクロプスよりも悲劇的だ。

 単眼症という病気があり、まれに二つあるはずの眼窩が左右に分離しないまま、顔の中央に目が一つしかない姿で生まれてくる子供がいるのである。

 この病気の子は、脳の障害や、鼻および呼吸器系に問題を抱えていることが多く、死産であるか、生まれてもほとんどがすぐに死んでしまう。

 サイクロプスの伝説は、おそらく部分的には単眼症の子供が関係していると思われる。巨人という設定は、のちになって恐ろしい怪物的な雰囲気を醸し出すために与えられた特徴だと思われる。


True Monsters: The Skull of a Cyclops | History

 また、ゾウの頭蓋骨には、正面にまるで一つ目が収まるかのように大きな鼻腔の穴があいているため、これが伝説のインスピレーションになったという説もある。

References:The Real Story Behind The 5 Ancient Mythology Tales/ written by hiroching / edited by parumo

全文をカラパイアで読む:
http://karapaia.com/archives/52270891.html
 

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(出典 news.nicovideo.jp)


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