建売住宅にするか? 注文住宅にするか?
住宅を購入する際に、迷うポイントです。
こだわりを持って家づくりをするなら注文住宅がいいけれど、建売住宅の方が低価格なイメージ、と漠然と感じている方も多いのではないでしょうか。
今回は、前職で住宅不動産会社の設計職に就いていた筆者が、建売住宅のメリット・デメリットと、ハウスメーカーが建売で住宅を売る“裏話”をご紹介いたします。
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建売住宅とは、土地と建物をセットで販売する新築分譲住宅のことです。
販売時に、既に建物が完成している場合と建設中の場合とがありますが、どちらも間取りなどの設計は決められており「完成品」として販売されているイメージです。
まとまった規模の敷地に、統一感のある仕様の住宅が10棟~100棟同時に建設されることもあれば、1棟~5棟の数棟のみ建売で販売される場合もあります。
建売住宅のメリット
完成物件の場合、契約から引っ越しまで1か月程度で済んでしまうので、立地や環境などの希望条件と出費を整理して契約にのぞめば、住宅購入の方法としては最もスピーディーに進めることができます。
完成前の物件の場合は、工事期間や引き渡しまで4か月程度かかりますが、土地を購入し、設計、工事と工程を踏む注文住宅と比べると、半分以下の期間で手に入ることから、すぐに入居したい人にはオススメです。
また、大規模な分譲住宅の場合には、新しいコミュニティも生まれてきますので、そういった環境を楽しめる人や幼い子どもをコミュニティの中で育てていきたい人にも人気があります。
建売住宅のデメリット
完成物件でも未完成物件でも、設計は決まってしまっているため、間取りの変更やオリジナルの仕様ができない点が建売住宅のデメリットといえます。
未完成物件で設備などの追加ができる場合でも、平均的な価格より高くついてしまうことが多くあります。
また、特に完成物件の場合、施工のプロセスが確認できないため品質チェックが難しいといえます。
実際に住んでから、壁のひび割れや建付けの不具合に気づく場合もあり、品質の高さにこだわる人は注文住宅で設計・施工の工程から家づくりを見届ける方が安心かもしれません。
ハウスメーカーが建売住宅を売るわけ
そもそも、なぜハウスメーカーは建売の形式で住宅を販売するのでしょうか。
その理由の一つに“その土地が「土地売り」では売れにくいから”ということがあるようです。
本来であれば、消費者にまず土地を購入してもらい(土地売り)、その上に建てる住宅を注文形式で依頼してもらった方が、企業としても利益が出ます。
しかし、その土地の形状が不整形だったり面積が狭かったりする場合、土地売りで販売しても売れ残る可能性があります。
この課題を解消するために、このような少し“訳あり”な土地でも成立する住宅を事前に設計して、土地とセットで市場に出すという方法をとるのです。
実はこれが、1~5棟で販売している建売住宅の背景なのです。
建売住宅or注文住宅?背景も把握して家選びを!
建売住宅も、注文住宅同様、きちんと建築の法律をクリアして成立している住宅であると同時に、ハウスメーカーが責任をもって作った“製品”です。
(出典 news.nicovideo.jp)
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