ちょっとの工夫で、仕上がり激変。

野菜炒め

 手軽にパパッと作れるメニューと言えば、「野菜炒め」。冷蔵庫残り物カット野菜でも作りやすいため、フライパンさえあればいつでも気軽にチャレンジできますよね。

 でも、その味に満足できていますか? べちゃべちゃした仕上がりになったり、味が薄いと感じたり、万能調味料ウェイパーや創味シャンタンなど)でいつも同じ味に飽きてしまったり……。

 そこで今回は、野菜炒めの悩みをズバッと解決! 誰でも簡単にできる「野菜炒めのコツ」3つと、いつもの味がグーンとおいしくなる「オススメ調味料」6つについて、ご紹介したいと思います。

焼き方のコツはたったの3つ!

①油を惜しまな

野菜炒め

 べちゃべちゃしてしまう原因は、野菜などの具材から「水分」が出ることで起こります。水分が漏出しにくくするために、「油」で野菜をコーティングすることが重要。

 ヘルシーに仕上げようとして油を控えたりせず、大さじ1(1人分)~大さじ2(たくさん作る場合)を目安にしてみてください。緑黄色野菜も鮮やかに仕上がります。

②味付けは最後にする

野菜炒め

 味がなじんだほうがおいしいと思い、調味料を最初に加えていたら、それこそが間違い。

 浸透圧の関係により、「塩分」が入ることで野菜の水分が外部へ出てしまうきっかけになってしまいます。味付けのタイミングは最後にして、1分ほどで手早く炒めあげるのが良いでしょう。

③肉は野菜と別々に炒めて合わせる

野菜炒め

 味付けは最後といっても、肉については例外。やはり塩コショウをふって炒めたほうが、しっくりくるはず。

 そこでオススメなのが、別炒め。まずは油をひいて肉を炒め、9割火が通った時点でいったん皿に出しましょう。そして油をひきなおして野菜を炒め、最後の味付け前に肉を戻して炒め合わせましょう。

コクをつける調味料①マヨネーズ

 それでは次に、野菜炒めをおいしくする「調味料」をご紹介していきましょう。

“味気ない野菜炒め”に足りないのは、(1)コク、(2)旨味、(3)味の奥行き・バランスに集約されます。この3点を簡単に満たせるアイテムを厳選してみました。冷蔵庫に残っている意外なタレ・ソースも大活躍してくれますよ。

野菜炒め

 マヨネーズに含まれる卵の黄身がコクを与え、味に濃厚さが生まれます。

※使用目安→大さじ1
※オススメ例→きのこ炒め、ブロッコリー炒め、レタス炒め

コクをつける調味料②オイスターソース

野菜炒め

 中華料理でおなじみの調味料。牡蠣(カキ)が原料に含まれるため、独特の風味とコクを漬けることができます。

※使用目安→大さじ1
※オススメ例→豆苗炒め、青菜炒め、きのこ炒め

旨味を加える調味料①だし顆粒(ホタテ・牛肉)

野菜炒め

 いわゆる「だし」には旨味成分(グルタミン酸、イノシン酸など)が含まれています。

 炒め物をがらりと変身するためのオススメは、ホタテだしと牛肉だし。いつもと違ったレベルに仕上がります。

※使用目安→小さじ1(味付け用の調味料と一緒に使用)
※オススメ例→キャベツ炒め、肉ピーマン炒め、たけのこ炒め

旨味を加える調味料②こうじ調味料

野菜炒め

 余計な味付けをせず、シンプルに旨味を強化したい場合には、塩麹やしょうゆ麹がオススメ。塩やしょうゆとの違いは、一口食べれば歴然です

※使用目安→大さじ1
※オススメ例→ニンジン炒め、もやし炒め、セロリ炒め

バランスを整える調味料①ゴマドレッシング・ゴマダレ

野菜炒め

 某ドレッシングメーカーに薦められて実践したら、大当たりしたのがコレ。

 食材をおいしく食べられるように調整したソースなので、酸味、旨味、塩味などのバランスは抜群です。

※使用目安→大さじ1~2
※オススメ例→ミックス野菜炒め、キノコ炒め

バランスを整える調味料②ラーメンスープ

野菜炒め

 中華料理店のようなきりりとメリハリがある味わいを目指したいなら、コレ。

 ラーメンでおいしいのだから、間違いありません。特にタンメンスープがオススメです。

※使用目安→大さじ1/2程度
※オススメ例→ミックス野菜炒め、八宝菜

TEXT/スギアカツキ

【スギアカツキ】

食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。世界中の健やかな食文化を追求。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)が好評発売中。Twitterは@sugiakatsuki12。




(出典 news.nicovideo.jp)


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