0歳の赤ちゃんをお持ちのママの悩みは、お子さんの爪が生まれたときから反っていることです。赤ちゃんの爪は、とても薄くまだ柔らかいので、反りやすいと言われていますが、自分の爪で顔などを引っ掻いてしまいそうで、見ていて怖い…というママも多くいらっしゃるのではないでしょうか? また、爪が反るのは貧血のサインなのでは?とママは不安を抱えています。看護師さんたちはどのような回答なのか見てみましょう。



ママからの相談:「息子の爪が生まれたときから反っているのですが…。貧血なのでは?と心配です。」

0歳の息子さんの爪が、生まれたときから反っていて、最近更に反りが目立つようになったと、ママは気にしています。危ないので爪を短く切りたいけれど、あまり切りすぎると巻き爪になってしまいそうですし、爪が反るのは貧血なのでは?と、そちらも気になっているようです。




0歳の息子がいますが、生まれた当初から爪が反っていて、なんだか気になっています。最近成長して手が大きくなったせいか、より顕著に分かるようになりました。爪が反っているせいで、頻繁に爪を切らないと顔を引っ掻いて傷を作ってしまいます。でも爪を切り過ぎると巻き爪になりやすいと言われ、どうするべきか悩んでいます。 また、爪が反っているのは貧血だ、と聞きますが、そうなのでしょうか? 生まれたときには既に反っており、息子は生まれた当時NICUに入っていたので、血液検査もしましたが貧血とは言われていません。もし貧血であった場合、どのような治療が必要なのでしょうか?




赤ちゃんの爪は柔らかくて反りやすいもの。爪ヤスリなどで丁寧にケアしてあげて!

赤ちゃんの爪は、薄くて柔らかいため反りやすいものです。深爪や巻き爪などが心配であれば、爪ヤスリなどを使って、爪の形を丸く整えてあげるといいですね。 心配されている貧血については、生まれたときに必要な血液検査をしているはずですので、近々健診があるのなら、その時に医師に相談するとよいでしょう、と、看護師さんは言っています。




『新生児のうちは爪の形がまだ曖昧で、反っている子どももたくさんいます。(看護師)』





『私の娘も、同じように爪が反っていましたが、指の形に沿うように爪ヤスリで丸く優しく削ってあげると、顔などを引っ掻くといった怪我はしませんでした。(看護師)』





赤ちゃんなのでまだ爪自体も柔らかいですし、体が大きく成長するにつれて爪の大きさ、形、生え方や生える速さなど、これから少しずつ変わってくるでしょう。(看護師)』





『貧血については、お子さんが生まれたときに病院で検査をされていると思いますが、気になるようでしたら、定期健診で相談してみて下さい。(看護師)』





『低栄養状態や貧血などの場合、爪が反るという症状が出ることはありますが、そういった場合は機嫌が悪い、活気がない、食欲低下など、爪が反る以外にも様々な症状が見られる場合が多いようです。(看護師)』





『血液検査で異常があれば、細かい検査をするはずですので、前回の退院時に何も言われていないのであれば、次回の健診の時に相談されるとよいでしょう。(看護師)』




スプーンネイルとは?

赤ちゃんにしばしば見られる爪が反るという状態ですが、これをスプーンネイルと呼びます。スプーンネイルとはどのようなことが原因で起こるのでしょうか。 また、予防するための対策や爪切りの方法もご紹介します。



スプーンネイルの定義

爪がスプーンのように反ってしまう状態のことをスプーンネイルといいます。通常の爪は、真ん中が少し膨らんでいますが、スプーンネイルは膨らんでいる部分がへこんでいて、爪が反ったような形状をしています。



爪が反っている原因

■爪に圧力がかかっている場合

指の腹の部分に爪が支えられる以上の力が毎日加わり続けると、スプーンネイルになることがあります。爪が指の腹に加わる力を支えるためには、爪の両側が皮膚と繋がっていることが必要です。 ところが、爪を切るときに、爪の両端の角を丸く切り過ぎてしまって、だんだんと切り込んでしまい、短くしてしまう人がいます。 爪の両端の角が過剰に短くなると、爪は指腹に加わる力を支えきれなくなり、スプーンネイルになることがあります。 また、爪の両端の角を短く切り込んでいなかったとしても、ハイハイやつかまり立ちをはじめた赤ちゃんは、手足の爪に強い圧力をかけがちになります。このような状態が続くことで、薄くて柔らかい赤ちゃんの爪は簡単に反ったり割れたりしてしまいます。



■鉄分などの栄養不足の場合

体内の鉄分が不足すると、鉄欠乏性貧血という病気になり、爪が反ってしまうことがあります。爪が反っている状態に加えて赤ちゃんの顔色が悪かったり、元気がなかったりする場合は、鉄欠乏性貧血を疑ってみましょう。乳やミルクを飲んでいる時期の赤ちゃんにはさほど多くないといわれていますが、心配なときは受診してみましょう。



■爪自体が柔らかい場合

赤ちゃんの爪は大人の半分以下の厚みしかなく、とても薄い状態です。さらに柔らかいため、少しの刺激で変形してしまったり反り返ったりしてしまいます。 また、遺伝的に爪のタンパク質や水分量が少ないと、元々爪が反りやすいという場合もあります。 これらのことが原因で爪が反ってしまい、スプーンネイルになることがあります。爪の手入れ方法を変えても改善しない、貧血の症状の可能性がある、痛みがあるといった場合には、小児科や皮膚科の専門医に相談をしてみるとよいでしょう。



赤ちゃんの爪の切り方

前述のように、赤ちゃんスプーンネイルは爪の切り方が原因になることが多く、正しい爪の切り方をすることで予防することができます。赤ちゃんの爪は切るタイミングにも気をつけるとよいでしょう。



■爪を切るタイミング

赤ちゃんの爪は大人よりも伸びやすいため、3~4日に一度の頻度で爪切りをしてあげるとよいでしょう。ただし、そこまで日にちがたっていなくても、手の平から見て指から爪がはみ出していたら爪切りをするタイミングです。 こまめにお手入れをしてあげることで、爪によるトラブルを防ぐことができます。爪の質や伸び方には個人差がありますので、日頃から大人がよく見てあげるようにしましょう。



■基本手順

赤ちゃんの爪は、先端が丸く刃が小さくて安全な、赤ちゃん専用の爪切りはさみを使用して切るとよいでしょう。専用はさみでも刃が心配で使いにくい場合は、赤ちゃん専用の爪やすりの使用がおすすめです。




赤ちゃんをママの膝の上に抱っこする 首が座っていれば赤ちゃんを膝の上に抱っこしましょう。赤ちゃんが寝ている間に爪を切る場合は、赤ちゃんの頭の方に座るようにします。 新生児や首が座る前の赤ちゃん爪切りは、寝ている間がおすすめです。 赤ちゃんの手をママがしっかり抑える 赤ちゃんの手を抑えたあとは、爪切りをする指の指先をしっかりと固定します。力を入れすぎないように注意しましょう。 ③指1本の爪を数回にわけて少しずつ切る 深爪や変形を防止するため、1回で切らずに数回にわけて少しずつ切っていきます。 また、きれいな形を作るため爪を丸く切るようにいわれることもありますが、丸く切り過ぎることで爪の両側や皮膚が繋がる部分が短くなりすぎてしまい、爪が支えられず反りやすくなります。爪を切る段階では、なるべく真っすぐ切ってあげましょう。 ④爪やすりで整える 角ばっているところを整えてなめらかにします。爪やすりを使って角を丸めることで、皮膚が傷つきにくくなります。 』




■注意すべき点


お風呂上りを避けて爪を切る 元々柔らかい赤ちゃんの爪がお湯で更に柔らかくなるため、切り過ぎてしまいやすくなります。深爪を予防するため、お風呂上りは避けましょう。 ・爪を切るタイミングは寝ている間がおすすめ 赤ちゃんはよく動くため、爪切りで怪我をしてしまう危険性があります。スムーズに切りやすいのは赤ちゃんが寝ている間です。 ・爪の先の白い部分は残して切る 爪の切り過ぎを避けるため、爪の白い部分は残して切りましょう。 ・こまめに爪切り 爪切りをまとめて行おうとすると大変です。爪を切る大人の集中力も切れやすく、怪我に繋がりやすいため、こまめにお手入れをするようにしましょう。 お手入れの頻度を上げると、爪やすりだけのお手入れですむこともあります。 』




赤ちゃんの爪は繊細。改善しない時は医師に相談を。

赤ちゃんの爪が反っていると、少し爪が伸びているだけでも引っ掻いてしまいそうで、ママは気が気ではありませんよね。今後の成長過程で、徐々に爪の形も変わってくるようですが、どうしても心配であれば、健康診断の時に正常な状態であるかを医師に相談してみるといいでしょう。



参考URL皮膚科Q&A 爪の病気医師監修 赤ちゃんに多い?爪がスプーンのように反ってしまう「スプーンネイル」とは?



赤ちゃんの爪が反り返る!?これはもしかして貧血のサイン?


(出典 news.nicovideo.jp)


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